BD FACSAria™ III

革新的な技術を取り入れたセルソーター

BD FACSAria™ III セルソーターは、BD独自の優れた技術に加えて、マルチカラー機能、BD FACSAria™ セルソーターの特徴である「使いやすさ」を基盤として開発されました。2003年にBD FACSAriaを発売してからも、技術革新に取り組むことによって、複雑なセルソーティングが簡便な実験ツールとなり、幅広い研究に利用することが可能となりました。そして、この BD FACSAria III システムでは、さらに高機能で、信頼性が高く、簡便な機種に進化を遂げました。

Fluidics Sort Path Optics Multicolor Controls & Analysis

マルチカラーおよびソーティングのための感度

実績のある信頼性と「使いやすさ」による優れたシステム 
BD FACSAria™ IIIセルソーターの流路系は、加圧式になっており、サンプルも空気圧によって加圧されることにより、フローセルへと流れ込みます。フローセルを通るサンプル粒子は、キュベット内で流体力学的に一列に並んだラミナーフローを形成します。このストリームにレーザービームが異軸で照射されます。

ゲル接合のキュベット・フローセル

BD FACSAria IIIの中核を担うのが、レーザーの照射位置が固定されたクオーツキュベットフローセルとゲルで接合された集光レンズです。検出感度を向上させるためBD FACSAria IIIは、次世代型キュベットをフローセルに取り入れています。この構造によって、サンプルストリームへのレーザーの焦点がより的確になり、最大シグナルを発し、最大の蛍光シグナルを検出できます。 
光学系が固定されていることで、熟練した技術が必要とされる光軸調整が不要となり、起動にかかる時間が短縮され、再現性が向上するとともに、毎日の精度管理も自動化できます。最も重要な点は、集光効率が向上したことで、高速ソーティングにおいてもマルチカラー解析に必要とされる解像度が確保されることです。 
また、BD FACSAria IIIの次世代フローセルは、Side Population(SP)および細胞周期解析に対する分解能も向上しています。

高性能解析、高性能ソーティング

BD FACSAria IIIの解析の性能は、最先端技術の高感度アナライザーに相当するものです。 
これは、BD FACSCanto™ IIやBD LSRFortessa™システムと同様にゲル接合型フローセルとレーザー照射位置が固定されていることによるものです。この構造によって、従来のStream-in-Airシステムにはない高開口数(NA 1.2)の集光レンズ搭載を実現しています。 
フローセルとノズルは、レーザー照射ゾーンでの粒子の流れる速度を抑えて集光を最大化し、ノズルによってストリーム粒子を加速して高性能ソーティングに必要な液滴速度を実現できる構造になっています。 
光学系と流路系の精密な組み合わせによって、BD FACSAria IIIは、解析とソーティングで粒子速度が同じであった従来のStream-in-Airシステムと比較して、格段に高い光検出感度を実現できるようになりました。

各種の粒子サイズに対するノズル

ノズルを交換することによっての、様々な粒子径のソーティングが可能です。ノズルには、70、85、100、130ミクロンの4種類のサイズがあります。ノズルは、操作する人に依存することなく、正確にとりつけられる構造となっており、交換も簡単です。これによって、ノズル交換後の液滴形成に再現性が保たれることは、機器設定と、光学系や流路系も再現性へとつながります。使用ノズルにあわせてシース圧力やソーティングのため設定はソフトウェアから実施されます。

簡便な無菌セットアップおよび洗浄

ノズル装着やフィルター交換が簡便になり、ソート設定が自動化されることなど、流路系の流の技術革新によって、セットアップを簡単かつ短時間に行うことができます。流路系は、バルブと送液系のラインがシンプルに設計されているため、ソフトウェアによって、無菌ソーティングのセットアップが簡単に行えます。また、サンプルを測定した後、サンプル インジェクション チューブの内外を洗浄でき、キャリオーバーを最小限に抑えることができます。

BD FACSAria IIIの4レーザービーム・スポット

Drop Delay 値の設定を簡略化するBD Accudrop 技術

フルイディクス・カート

独立したフルイディクス・カートにより、シース液および洗浄液の供給、サイトメーターの廃液回収が行なわれます。フルイディクス・カートにはコンプレッサーおよびアスピレーターが内蔵されており、5 ~ 75psiの空気圧および吸引圧を供給することにより、さまざまな細胞分取アプリケーションに対応します。空気圧の調整は、BD FACSDiva™ソフトウェアでおこないます。 
フルイディクス・カートには、10Lのステンレス製シースタンク1個、5Lのステンレス製エタノール・シャットダウンタンク1個、10Lの廃液コンテナ1個、および5Lの補助洗浄液コンテナ3個が搭載されています。ステンレス製シースタンクはオートクレーブして、無菌洗浄を行えます。通常、カートはサイトメーターの下または左に直接置きます。

サンプル インジェクション チャンバー

サンプルは、サンプルインジェクション・チャンバーでフローサイトメーターに取り込まれます。取り込み時にチャンバーが加圧され、サンプルがキュベット・フローセルに送られます。サンプルインジェクション・チャンバー内でのサンプルの温度制御および撹拌システムは、BD FACSAria III セルソーターでは標準化されています。この機能は、BD FACSDivaソフトウェアで制御します。 
サンプルチューブの測定後は、サンプル導入管の内側および外側をフラッシュし、キャリーオーバーを最小限に抑えます。15mL遠心チューブから1.0mLマイクロチューブまで使用可能な、さまざまなチューブホルダーが用意されています。新しく35ミクロンと50ミクロンのサンプルラインフィルタをサンプルチューブの先につけることで、ソーティング時の詰まりを最小限に抑えます。

ソーティングブロックからコレクションチャンバーへ

粒子はノズルから出ると、ソートブロックを通過し、ソートコレクション・チャンバーのコレクション・デバイスへ偏向されます。ソーティング中、ソートブロックに内蔵された高電圧偏向板が、サイドストリームを偏向させます。新しい偏向板の設計では、高効率、高再現性を可能にする位置に偏向板が取り付けられています。 
ソートブロックには、アスピレータおよびアスピレータ・ドロワーも内蔵されています。アスピレータ・ドロワーは、ソーティングが開始されるまでソートコレクション・チューブをカバーしています。また、Sweet Spotは、詰まりを感知すると、自動的にソーティングを停止し、ソーティングされた細胞を保護します。

ソートコレクション・チャンバー

新しくユニバーサルチューブマウントが装備され、チューブホルダの挿入が容易になりました。頑丈なデザインで、無菌状態の維持に役立ちます。オプションとしてソートコレクション・チューブとプレート用の温度コントロールがあります。

エアロゾルマネジメント

BD FACSAria III は、エアロゾルマネジメントがさらに強化されています。その特徴として、サンプルインジェクション・チャンバーからソートコレクション・チューブまでの経路が閉鎖式になっています。エアロゾルマネジメントのレベルを上げるために、BD™エアロゾルマネジメントオプション(Aerosol Management Option:AMO)があります。これにより、ソートコレクション・チャンバーに陰圧をかけ、ソーティング中にエアゾル化した粒子を捕捉します。

高効率のマルチカラー検出 - 高い検出感度と分解能

BDは、光学系の技術革新に取り組み、信号の検出効率を最大化し、マルチカラー解析での各蛍光色の検出感度と解像度を大幅に向上させました。検出感度と解像度の向上によって、発現強度の弱い細胞集団でも容易に特定し、ソーティングすることが可能です。 
光学システムは、マルチカラー解析のための機器設定を最適化し、質の高い結果が得られるものです。細胞に照射するレーザーの励起波長が選択でき、それぞれのレーザーによって励起された散乱光と蛍光を検出することが可能です。励起および集光装置の革新的な設計により、励起ロスが減少し、集光効率が向上することで、各サンプルからの質の高い情報が得られます。

励起について

光学系の励起部分は、ファイバーから出る固定波長のレーザー、ビーム形成光学レンズ、空間的に分離・集中したビームスポット(9μm×65μm)を作る色収差がない集束レンズから構成されています。蛍光標識された各粒子がレーザースポットを通過する時に、レーザーが絞り込まれているほど、高い信号が作り出されます。レーザービームは、ゲル接合型キュベットフローセルに焦点を当てます。キュベットフローセルと蛍光対物レンズを光学用ゲルによって接合することで、検出効率が最大化でき、異軸で照射された各レーザーごとの蛍光が検出器へと送られます。ビーム照射位置とサンプルストリームが固定されていることから、日々一定した測定が可能となります。 
照射位置の固定によって、手作業による調整から生じる測定結果のバラツキが解消されます。

検出器について

蛍光は、光ファイバーによって、ゲル接合キュベットから検出器に送られます。集光装置は、各レーザーのビームスポットからの信号検出を最大限にできるBD独自技術のオクタゴンおよびトライゴン形の経路になっています。ここでは、一連のロングパスダイクロイックミラーによって、最大の波長(光子が最も少ない)を光電子増倍管(PMT)に導くとともに、それより短い波長を反射して次のPMTに送ります。 
この設計は、光は透過させるよりも反射させるほうが効率的であるという原理に基づいています。オクタゴン、トライゴン検出器を用いた場合、蛍光光子は2枚の光学フィルターしか通過せず、各検出器に導くことが可能です。このため、最小限の減衰で各蛍光が検出できます。 
各PMTの前のバンドパスフィルターは、集光した波長のスペクトル選別を行ないます。光学フィルターやミラーの交換は容易で、最大の信号強度を得るための調整は必要としません。

精密な光学設計

BD独自の技術であるゲル接合型キュベット、オクタゴン検出システム、9μm×65μmのビームスポットなど、BDFACSAria IIIの光学系には多くの革新的な技術が導入され、これらが総合されて検出感度と分解能を最大化するように設計されています。この精密な設計によって、低出力レーザーによる効率的な光学システムが現実となり、装置使用の総コストの低減も図られています。

マルチカラーのフレキシビリティ

現在および将来のニーズフレキシブルに対応 
高度なセルソーターの性能は、そのフレキシビリティによって決まります。すなわち、同時に検出できるパラメータ数によって定義されます。BD FACSAria IIIは、最大6本のレーザーと空間的に分離した4つのビームスポットを持ちます。6つのレーザー波長(633nm、561nm、488nm、445nm、405nm、375nm)と、最大20の検出器を搭載し、最大18カラーを同時に測定します。

アップグレード可能性、上位互換性

施設の予算や現場の要求事項に合った構成を選択して、将来への拡張に備えることができます。使用現場でフィールド・アップグレードを行い、レーザーを追加してBD FACSAria IIIシステムを拡張することが可能です。さらに、BD FACSAriaまたはBD FACSAria IIシステムをご利用の場合も、フィールド・アップグレードによって、BD FACSAria IIIの新しい機能へのアップグレードが可能です。

アップグレードにより最先端の機種へ

Configure your 
BD FACSAria III
 
最大レーザー搭載本数 : 6本 
最大同時検出可能蛍光数 : 18カラー 
レーザー選択 : 633, 561, 488, 445, 405, 375 nm

低い維持費

独自の効率的な光学システムによって、stream-in-airのソーターより維持費が低く抑えられます。BD FACSAria IIIは、ファイバーから出る固体レーザーを使って、最大の検出感度と解像度を実現しています。空冷式の低出力レーザーには、特殊な電源や冷却は必要としません。

他のBDアナライザーやソーターとの互換性

BD FACSDiva™ ソフトウェアは、BD FACSCanto™ II フロー サイトメーターやBD LSRFortessa™ セルアナライザーシステム など、多くのBDセルアナライザー、セルソーターに共通です。 例えば解析からソーティングへの移行など、アッセイの設計・ 最適化から他のプラットホームへの移行が容易なことから、 研究者はフレキシブルに利用できます。

BD cytometer setup and tracking software およびトラッキングソフトウェア

BD FACSDiva™ ソフトウェアのCytometer Setup and Tracking (CS&T)機能は、ベースラインを設定し、測定装置の感度と蛍光の分解能を最適化します。このソフトウェアによって、オペレーター・エラーの可能性が低減し、結果の一貫性が確保されます。日常的な検査機能に対するアプリケーション固有の設定を、一貫した方法で行うことができます。ソフトウェアのトラッキング機能は、数多くの測定装置の設定値を比較して、性能を報告することで、毎日の精度管理が容易になります。Levey-Jenningsプロットは、ユーザーが測定装置の機能を理解して、メンテナンスの問題を特定する場合に役立ちます。

BD FACSDiva ソフトウェアは、解析からソーティングまでサポートします

短時間で、起動からソーティングまで 

1. ソーターの電源を入れます。 
2. 流路系を起動します。 
3. 自動セットアップ、QC、 drop-delay最適化を実行します。 
4. サンプルを最適化します。 
5. ソーティングを実行します。

取り込みと解析

BD FACSDiva™ ソフトウェアにより、研究者は、自動取り込みプロセスを使って、複数サンプルのデータを表示・記録できます。このソフトウェアは、取り込みテンプレートや、エクスペリメントレイアウト、蛍光補正手順を管理して、データの取り込みをさらに容易にします。

このソフトウェアは、階層的な自動snap-to-gate設定、ユーザー選択のプロット構成、バッチ解析機能が可能で、高効率かつ容易に解析を行なうことができます。グローバル・ワークシートのプロット、ゲート、細胞集団ヒエラルキー、統計ビューを作成することによって、記録データが解析できます。グローバル・ワークシートを保存すると、エクスペリメントからの複数のサンプル・チューブの解析に再使用することで、時間が節約できます。また、ユーザー定義のバッチ解析や、ゲートの自動サイズ変更、データ・ファイル間での休止、統計のエクスポート、次のデータ・ファイルに移行する前の印刷などの機能によって、生産性が向上します。

デジタル波形処理

各粒子の最大量の信号情報が送れるように、ゲル接合キュベットとデジタル波形処理が連動します。デジタル波形処理のサンプリング速度は、キュベットを流れる粒子速度と正確に一致させています。BD FACSAria™ Fusion セルソーターのデジタル波形処理は、毎秒最大70,000イベントの線形で正確なイベント・データの取り込みが実証されています(下の図)。

Reagents Instruments

Reagents

Featured Product

  • BD Horizon Brilliant™ Polymer Dyes
    For reagent selection in general, "bright is better." For cells that have few receptors on the surface, bright reagents are essential in resolving these dim cells from others in a sample. BD Horizon Brilliant™ polymer dyes are four to ten times brighter than conventional dyes, with equivalent background—a breakthrough in the field.

BD FACSAria™ III Violet Laser (405 nm)

BD FACSAria III Blue Laser (488 nm)

BD FACSAria III Yellow-Green Laser (561 nm)

BD FACSAria III Red Laser (640 nm)

Buffers

H9細胞の分化解析

Sortingのためのゲート設定

561 nmレーザー

ソーティングしたTregs の 代表的な FoxP3 染色

BD CFPトランスフェクトHeLa 細胞

マウス骨髄のSide Population (SP)

癌細胞株の Side Population(SP)

CD4 を用いたプラットホームの比較

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BD flow cytometers are Class I (1) laser products. 
Cy™ is a trademark of Amersham Biosciences Corp.
Pacific Blue™ is a trademark of Molecular Probes, Inc.
For Research Use Only. Not for use in diagnostic or therapeutic procedures.