Global Health

BDでは、パンデミックに対応するために必要とされる、「技術の探索」、「医療能力の向上」、「新技術への投資」、「ボランティアや社会奉仕活動」の4つの領域に注力しています。

また、外部の団体と協力しながら、HIV・エイズ、結核、マラリアに対する継続的な活動を行っています。

Good Laboratory Practices

技術の探索 医療能力の向上 新技術への投資 ボランティア・慈善事業

HIV /エイズ患者の治療に免疫システムのモニタリングは必要不可欠です。患者のCD4陽性細胞を正確に測定することで、医師がいつ抗レトロウイルス治療(ART)を開始するかを決定できます。


抗レトロウイルス療法(ART)は、HIV /エイズ患者にとって致命的となる日和見感染症に対する抑制効果があり、HIV /エイズ患者の生命維持を可能にします。CD4検査は、ARTの治療効果、有効性の評価に有用です。BDのフローサイトメーターによるCD4カウントは、HIV患者の免疫システムのモニタリングおよびHIVワクチン研究分野において世界中のラボで何十年もの間、使用されています。

BDは、全途上国でHIV /エイズとともに生きる人々の免疫システムモニタリングのための高度なCD4細胞測定技術を浸透させるため、2004年にウィリアム・J・クリントン財団との協定を締結しました。

結核(TB)は、特にHIV /エイズ患者において、その診断、治療が困難です。途上国で、ほぼ普遍的に使用される試験法、喀痰抗酸スメアは、115年以上の歴史があり、大半は容易に顕微鏡下で観察することができますが、HIV / AIDS患者では、痰の結核菌が少なすぎるため、この試験法は大部分の患者に対し無効です。結果のほとんどすべては偽陰性となります。不正確な診断は結核の急速な拡大を促すだけでなく、薬剤耐性も促進します。さらに、結核の多剤耐性が問題となっていますが、より最近の憂慮すべき傾向は、広範な薬剤耐性結核または超多剤耐性結核菌(XDR-TB)の出現です。XDR-TBの患者においては、第一および第二世代の結核治療薬は効きません。

BDは途上国の結核の診断を改善する革新的な新しい診断のための財団(FIND)との協定を締結しました。この合意には、薬剤耐性テストを含む結核の迅速かつ正確な診断のための高度な培養技術を導入するアフリカ、ロシアを含む東欧、アジアでの実証現場の設立が含まれています。

途上国における、病気との闘いの制約の一つにクリニックや検査ラボのヘルスケアサービスへのアクセスの悪さが困難であることが挙げられます。患者の大部分は、非都市部(地方や農村)に居住しています。


BDは、医療従事者へのトレーニングや臨床・研究用製品およびサービスの提供を介してヘルスケアに関わる基本的な能力の向上に努めています。

BDは、20施設以上の保健機関、大学やNGO、国際機関と連携し、59以上の途上国において500回以上の Good Laboratory Practices ワークショップを実施し、4,500人以上の医療従事者への実践的なトレーニングを提供しています。このトレーニングは、HIV /エイズ患者の免疫システムモニタリング(CD4テスト)のための標準作業手順書(SOP)の実践に焦点が当てられており、品質管理、採血などの基本的な手技、手法も示され、現在TB-試験手順についてもカバーするため拡張されています。Good Laboratory Practices ワークショップのイニシアチィブの一環として、BDはアフリカ、アジア、東欧、南米など世界各地に8つのトレーニングセンターを設置しました。例えば、BDは南アフリカのステレンボッシュ大学、ケニアのケニア医学研究所(KEMRI)と協働して、これらの国に研修センターを開設しました。これらのセンターには、BDから寄贈された機器で、研究室がフル装備されています。トレーニングの他、実際の患者のモニタリングとHIV /エイズ研究に利用されています。

2000年には、Program for Appropriate Technology in Healthcare(PATH)と共に、トレーニングマニュアル、題名"Giving Safe Injections: Using Auto-Disable Syringes for Immunization." 「安全なワクチン注射のための自動無効シリンジの使用」を開発しました。このマニュアルは、ワクチン接種する医療従事者のために作成され、受診者または医療従事者を傷つけないワクチン接種や管理方法に関する情報を含んでいます。BDのヘルスケアの専門家は、毎年医療従事者数千人をトレーニングするために健康関連の地元省庁、国家機関、国際機関と従事し続けています。2000年以降、BDはアジア、アフリカ、東欧、中東、ラテンアメリカ全域49カ国で250以上の予防接種の注射の安全研修を実施しています。

BDはミレニアム・ビレッジ・プロジェクトのHIV /エイズのコラボレーションパートナーです。このコミットメントは、プロジェクトの全体的なHIV /エイズコーディネーターと、国内のヘルスコーディネーターのための資金が、診断および臨床的インフラとコアコンピテンシーのニーズの共同作業と同様に含まれています。

BD及び国際看護師協会(ICN)は、アフリカ諸国の第一線で働いている医療サービス提供者にhealth and wellnessサービスを提供するために複数年のイニシアチブを発表しました。このコラボレーションはサハラ以南の疾患有病率の非常に高い環境において働く医療従事者が危機に取り組むのを支援するでしょう。

BDは、サハラ以南のアフリカ全域からの臨床医や研究者への臨床、公衆衛生上の研修プログラムを開発するためにウガンダのマケレレ大学のアカデミックアライアンス財団感染症研究所と連携しています。

BDは、先進国の既存の技術が、必ずしも途上国のユニークなヘルスケアニーズを満たしていないことを認識しています。BDは途上国が直面している具体的なヘルスケアの課題に対処するための新しい技術に投資することをお約束します。


BDは、限られたリソース下でのCD4測定のための解決策を幅広く提供しています。1994年にBD FACSCount™フローサイトメーターが発売されました。初の完全自動化されたCD4カウンターで乳児および幼児のような高白血球数の患者検体の測定も可能としました。BDは、最近、BD FACSCount CD4試薬を発売しました。それは絶対数カウントと同時にCD4の割合も提供します。

使い捨て注射器や針の不適切な再利用を防ぐために、BDは世界保健機関(WHO)やその他のいくつかの国際機関との緊密な連携のもとに、数種類の安全機構付き製品を開発しました。これらにはBD SoloShot™ range of injection deviseおよびBD Uniject™ pre-filled injection deviceなどの製品が挙げられます。これまでに、BDはアジア、アフリカ、中東、東ヨーロッパ、ラテンアメリカの90カ国に40億本以上の安全機構付きシリンジを出荷しています。

最近開発された、BD SoloMed™シリンジは、途上国の緊急な治療体制を対象としている製品で、使用後の余分なプッシュがプランジャーを壊し、再利用を防止します。

BDは最近、アフリカでBDバキュテイナ®CD4安定採血管を発売しました。この採血管は、長時間、高い温度においてもCD4細胞を安定化できるため、遠隔地で採血した後、中央研究室に輸送された検体でのCD4測定が可能です。

BDのコアコンピタンスの展開に加え、社会貢献活動を通じて世界の健康の向上に努めています。


BDは、訓練、建設、保健サービス、および実験室の強化を通じて地域の健康維持を支援するために、定期的に遠隔の保健医療施設に、BD社員によるチームを派遣しています。

  • 2005年には、ザンビアの5保健所に、BD社員のチームを送るため、カトリック医療ミッション委員会(CMMB)とコラボレーションしました。BD社員はフォローアップの必要性を認識したため、同じ医療センターで自分の仕事を続けるために、2006年にザンビアに戻りました。
  • 2007年には、ガーナの2保健センターへBD社員を送るため、直接リリーフ・インターナショナルとコラボレーションしました。

BDは東欧やエチオピアのHIV陽性の子どもたちのための診療所設立へのサポートを提供しました。

BDは、HIVワクチンの開発を支援するために国際エイズワクチン推進構想(IAVI)に多くの寄付や高度、自動細胞解析システムを提供しました。

BDは、HIV /エイズに関するグローバル企業連合のアクティブメンバーであり、途上国では、この病気との闘いを支援するための政策を代表して提言しています。

BDは、はしかイニシアチブ、アフリカではしかによる死亡を排除する米国赤十字社とそのパートナーによる長期的なコミットメントをサポートしています。このイニシアティブへのBDのコミットメントは、資金拠出、製品の寄付、安全な注射のトレーニング、および追加のサポートが含まれています。

BDは全世界で妊産婦と新生児破傷風(MNT)を排除するユニセフの目標をサポートするための、ユニセフ米国基金の最初で最大の企業パートナーでした。BDはMNT予防接種イニシアチブでHIVやその他の病気の蔓延を防ぐために寄付金および現物(1.35億本の安全注入デバイスを含む)を寄付しました。