臨床研究

最先端の炎症性サイトカインおよびケモカイン検出アッセイ

自己免疫は、生物が自身の構成要素を自己と認識することに失敗することであり、その結果自己の細胞や組織に対して免疫反応を引き起こします。その様な異常免疫反応に起因するあらゆる疾患を、自己免疫疾患と呼びます。良く知られた例として、多発性硬化症(MS)、関節リウマチ(RA)、クローン病、I型糖尿病、およびループス等があります。BD バイオサイエンスは、科学者がヒト免疫機能の複雑さを理解することをサポートする、広範なフローサイトメトリーアプリケーションのための試薬で、自己免疫の臨床研究をサポートします。この研究分野は、Th17や制御性T細胞(Tregs)等の、多くの刺激的な新研究分野を生み出し、それらは、私たちが自己免疫関連疾患を理解する重要な手がかりを握っているかもしれません。


多発性硬化症研究のための製品

多発性硬化症あるいは散在性脳脊髄炎の名称でも知られるMSは、免疫系が中枢神経系を攻撃する自己免疫状態であり、脱髄を引き起こします。MS患者は、総(あるいは一部の)制御性T細胞(例えばCD39陽性)数の減少、およびTh17細胞の異常なレベルを有するかもしれないことが報告されています。

参考文献

Melzer N, Meuth SG, Torres-Salazar D, et al. A beta-lactam antibiotic dampens excitotoxic inflammatory CNS damage in a mouse model of multiple sclerosis. PLoS One. 2008;3:e3149.


ループス腎炎研究のための製品

ループス腎炎は、B細胞の過剰反応性およびT細胞機能不全による自己免疫疾患です。BD バイオサイエンスは、B細胞研究のためのCD20およびCD22に対する抗体のループス腎炎の研究のためのツールを揃えています。T細胞研究には、BD バイオサイエンスは、制御性、Th17、およびその他のT細胞に特異的な抗体、抗体カクテルおよびキットを取り揃えています。

参考文献

Mehrad B, Park SJ, Akangire G, et al. The lupus-susceptibility locus, Sle3, mediates enhanced resistance to bacterial infections. J Immunol. 2006;176:3233-3239.

Sharabi A, Luger D, Ben-David H, Dayan M, Zinger H, Mozes E. The role of apoptosis in the ameliorating effects of a CDR1-based peptide on lupus manifestations in a mouse model. J Immunol. 2007;179:4979-4987.


クローン病研究のための製品

クローン病は消化管の自己免疫疾患であり、炎症、腹痛および体重減少を引き起こします。免疫機能の厳密な問題点は定義されていませんが、幾つか提唱されたものには、過剰反応性Th1のサイトカイン反応、自然免疫の機能障害、Th17の異常等があります。活動性クローン病は、IL-17F遺伝子の発現の増加と関連付けられています。クローン病研究のためのツールには、サイトカインレベルを測定するキット(CBA)、サイトカインに対する抗体、およびT細胞の表現型決定用の抗体、キット、カクテル等があります。


関節炎研究のための製品

RAは、関節の炎症および骨や軟骨の侵食を特徴とする慢性炎症性疾患です。浸潤性の活性化されたマクロファージやT細胞が産生するサイトカインは、破骨細胞による骨吸収に関係しています。サイトカインやT細胞マーカーに対する抗体を含むBD バイオサイエンスの抗体およびキットを使って、Th17や制御性T細胞等の浸潤性細胞を同定したり、サイトカインレベルを測定したりすることが出来ます。

参考文献

Rankin AL, Reed AJ, Oh S, et al. CD4+ T cells recognizing a single self-peptide expressed by APCs induce spontaneous autoimmune arthritis. J Immunol. 2008;180:833-841.