細胞周期&増殖/アポトーシス

細胞分裂解析ための新しいツール

細胞増殖は、サイトカインを始めとした多くの刺激に反応して起こり得ます。BDは、研究者の細胞増殖研究をサポートする新製品を提供しています。


例えば、バイオレットレーザーで細胞増殖を検出するViolet Proliferation Dye 450は、マルチカラー解析を容易にし限りあるサンプルからより多くのデータを得ることが可能になります。

VPD450は非蛍光性のエステル化された染色剤です。エステル基により、染色剤は細胞内へ入ります。染色剤が細胞内に入ると、エステラーゼによる切断でエステル基は取り除かれ、染色剤は蛍光産物に変化し、細胞内に閉じ込められます。細胞複製が起こるたびに細胞あたりの染色剤の量が減少し、特徴的なパターンとなります。

BrdUによる細胞増殖解析

新規DNA合成の測定には、DNA前駆物質チミジンのアナログである、ブロモデオキシウリジン(BrdU)を用います。

細胞増殖研究のツールと手法・技術

細胞周期のS期(DNA合成)の間、BrdUは新しく合成されたDNAに取り込まれ、抗BrdU特異的抗体によって容易に検出することが出来ます。BrdU検出用に開発されたBDの抗体およびキットは、細胞内フローサイトメトリー用と免疫組織化学用の両方を取り揃えています。

DNA増加に加え、ある種のタンパクのレベルも細胞増殖によって上昇します。例えば、Ki67は分裂中の細胞の核で発現される抗原です。しかし、細胞周期のG0期の間は検出されません。さらに信頼性を増すために、Ki67を、BrdUやVPD450等の他の増殖マーカーと組み合わせることも可能です。これらのマーカーを細胞表面抗原や他のタイプのマーカーと組み合わせて、さらに細胞のサブセットやその情報伝達経路に関する知見を得ることも可能です。

VPD450を用いて測定したIL-2産生と細胞増殖の相関関係
VPD450を用いて測定したIL-2産生と細胞増殖の相関関係
CD4+ で濃縮したマウス脾細胞を1 µMのVPD450で10分間処理し、取り込ませた。続いて細胞を抗CD3/CD28抗体で刺激し、表示した時間に細胞を採集した。細胞を採集する約4から6時間前に、細胞をBD GolgiStop™、タンパク輸送阻害剤の存在下、PMA/イオノマイシンで刺激した。細胞を固定膜透過し、IL-2染色後、BD™ LSR II フローサイトメーターで測定した。
アフィディコリン(DNAポリメラーゼ阻害剤)で処理したHeLa細胞のBrdU染色による細胞周期解析

アフィディコリン(DNAポリメラーゼ阻害剤)で処理したHeLa細胞のBrdU染色による細胞周期解析。画像は、BD Pathway™ 855バイオイメージングシステムにより対物20倍で撮影し、BD Attovision™ ソフトウェアを用いてマージさせた。