BD FACSAria III

高効率のマルチカラー検出 - 高い検出感度と分解能

BDは、光学系の技術革新に取り組み、信号の検出効率を最大化し、マルチカラー解析での各蛍光色の検出感度と解像度を大幅に向上させました。検出感度と解像度の向上によって、発現強度の弱い細胞集団でも容易に特定し、ソーティングすることが可能です。
光学システムは、マルチカラー解析のための機器設定を最適化し、質の高い結果が得られるものです。細胞に照射するレーザーの励起波長が選択でき、それぞれのレーザーによって励起された散乱光と蛍光を検出することが可能です。励起および集光装置の革新的な設計により、励起ロスが減少し、集光効率が向上することで、各サンプルからの質の高い情報が得られます。


励起について

光学系の励起部分は、ファイバーから出る固定波長のレーザー、ビーム形成光学レンズ、空間的に分離・集中したビームスポット(9μm×65μm)を作る色収差がない集束レンズから構成されています。蛍光標識された各粒子がレーザースポットを通過する時に、レーザーが絞り込まれているほど、高い信号が作り出されます。レーザービームは、ゲル接合型キュベットフローセルに焦点を当てます。キュベットフローセルと蛍光対物レンズを光学用ゲルによって接合することで、検出効率が最大化でき、異軸で照射された各レーザーごとの蛍光が検出器へと送られます。ビーム照射位置とサンプルストリームが固定されていることから、日々一定した測定が可能となります。
照射位置の固定によって、手作業による調整から生じる測定結果のバラツキが解消されます。

FACSAria III - Optics parsley 1

オクタゴン内の経路

検出器について

蛍光は、光ファイバーによって、ゲル接合キュベットから検出器に送られます。集光装置は、各レーザーのビームスポットからの信号検出を最大限にできるBD独自技術のオクタゴンおよびトライゴン形の経路になっています。ここでは、一連のロングパスダイクロイックミラーによって、最大の波長(光子が最も少ない)を光電子増倍管(PMT)に導くとともに、それより短い波長を反射して次のPMTに送ります。
この設計は、光は透過させるよりも反射させるほうが効率的であるという原理に基づいています。オクタゴン、トライゴン検出器を用いた場合、蛍光光子は2枚の光学フィルターしか通過せず、各検出器に導くことが可能です。このため、最小限の減衰で各蛍光が検出できます。
各PMTの前のバンドパスフィルターは、集光した波長のスペクトル選別を行ないます。光学フィルターやミラーの交換は容易で、最大の信号強度を得るための調整は必要としません。

精密な光学設計

BD独自の技術であるゲル接合型キュベット、オクタゴン検出システム、9μm×65μmのビームスポットなど、BDFACSAria IIIの光学系には多くの革新的な技術が導入され、これらが総合されて検出感度と分解能を最大化するように設計されています。この精密な設計によって、低出力レーザーによる効率的な光学システムが現実となり、装置使用の総コストの低減も図られています。