フローサイトメトリーにおけるサンプル調製ポイント

近年、フローサイトメトリーにおけるパネルは複雑化してきており、正確な情報を得るためには、サンプル調製も重要となります。そこで、サンプル調製におけるお困りごとを解決するためのマテリアルをご紹介します。


Q.

非特異反応が多く、バックグランド上がるのですが、どうすればいいでしょうか?

A.

非特異反応を防ぐためには、Fc受容体へのブロッキングが有効です。抗体のホスト動物の血清も有効ですが、市販のFcBlockをご利用することで、ロット間差を気にせず、簡単にご使用いただけます。また、Fc受容体以外にも物理的な理由でも非特異反応が起こる可能性があるため、アイソタイプコントロールも使用してください。

キーワード 非特異反応、Fcブロック、アイソタイプコントロール
資料 BD Pharmingen™ Human BD Fc Block™ (Cat#564220, Cat#564219)
BD Pharmingen™ Purified Rat Anti-Mouse CD16/CD32 (Mouse BD Fc Block™) (Cat#553141, 553142)
アイソタイプコントロール

Q.

Dot Plot解析(二次元解析)をした場合、陰性・陽性領域の中間に細胞集団のようなものが現れ、弱陽性の細胞の解析が難しいです。

A.

陰性・陽性の判断がつきにくい状況については、複数の要因が考えられますが、その一つに死細胞による自家蛍光があります。
フローサイトメトリーでは、サンプル中の死細胞の区別のために核染色剤である7AADやPIを用いることが一般的です。また、マルチカラーパネルや細胞を固定する実験系に対応した様々なレーザーや蛍光を選択できる死細胞除去剤もあります。

キーワード 死細胞除去
資料 7-AAD (Cat# 559925)
Propidium Iodide Staining Solution (Cat# 556463)
BD Horizon™ Fixable Viability Stain (FVS) Reagents

Q.

Horizonシリーズの色素で多重染色を行った時、蛍光補正が不十分にみえるのですが、改善方法はないでしょうか?

A.

異なるBD Horizon Brilliant色素のポリマーが混合されると、互いに非特異的に結合し、データパターンに蛍光漏れ込みのような影響を引き起こす場合があります。2種類以上のBD Horizon Brilliant色素を使用する実験では、BD Horizon™ Brilliant Stain Buffer(BSB)を使用することにより、非特異的なバックグランドを抑制できます。
BSBを使用する場合は、1テスト当たり50 µL の BSB (BSB plus の場合は 10 µL)に、各種抗体を加えた抗体カクテルを作り、これを細胞染色に使用してください。BSB に添加した Brilliant 抗体カクテルは、24 時間安定であることが確認されています(4℃遮光)。

キーワード 非特異反応、蛍光補正
資料 BD Horizon™ Brilliant Stain Buffer (Cat# 563794)
BD Horizon™ Brilliant Stain Buffer Plus (Cat# 566385)

Q.

腫瘍組織浸潤リンパ 球(TIL)の回収量や、染色性で困っています。

A.

BD Horizon™ Dri Tumor & Tissue Dissociation Reagent (TTDR)は、細胞へのダメージを最小限に抑え、高収率かつ細胞表面抗原への影響も少ない状態で、細胞を回収することが出来ます。

キーワード 細胞分離、分散、TIL
資料 TTDR製品資料
TTDRアプリケーションノート

Q.

付着細胞をフローサイトメトリーで解析する場合、どのように細胞を剥がせばいいでしょうか。

A.

ディッシュなどから付着細胞を剥離する場合は、細胞の種類やその後の実験内容に応じて適切な処理方法を選んでいただく必要があります。BDで取り扱いのある製品では、Accutase™ Cell Detachment Solutionがあります。

キーワード 細胞処理
資料 Accutase™ Cell Detachment Solution (Cat#561527)