BD FACSAria III

マルチカラーおよびソーティングのための感度

実績のある信頼性と「使いやすさ」による優れたシステム
BD FACSAria™ IIIセルソーターの流路系は、加圧式になっており、サンプルも空気圧によって加圧されることにより、フローセルへと流れ込みます。フローセルを通るサンプル粒子は、キュベット内で流体力学的に一列に並んだラミナーフローを形成します。このストリームにレーザービームが異軸で照射されます。


ゲル接合のキュベット・フローセル

BD FACSAria IIIの中核を担うのが、レーザーの照射位置が固定されたクオーツキュベットフローセルとゲルで接合された集光レンズです。検出感度を向上させるためBD FACSAria IIIは、次世代型キュベットをフローセルに取り入れています。この構造によって、サンプルストリームへのレーザーの焦点がより的確になり、最大シグナルを発し、最大の蛍光シグナルを検出できます。
光学系が固定されていることで、熟練した技術が必要とされる光軸調整が不要となり、起動にかかる時間が短縮され、再現性が向上するとともに、毎日の精度管理も自動化できます。最も重要な点は、集光効率が向上したことで、高速ソーティングにおいてもマルチカラー解析に必要とされる解像度が確保されることです。
また、BD FACSAria IIIの次世代フローセルは、Side Population(SP)および細胞周期解析に対する分解能も向上しています。

高性能解析、高性能ソーティング

BD FACSAria IIIの解析の性能は、最先端技術の高感度アナライザーに相当するものです。
これは、BD FACSCanto™ IIやBD LSRFortessa™システムと同様にゲル接合型フローセルとレーザー照射位置が固定されていることによるものです。この構造によって、従来のStream-in-Airシステムにはない高開口数(NA 1.2)の集光レンズ搭載を実現しています。
フローセルとノズルは、レーザー照射ゾーンでの粒子の流れる速度を抑えて集光を最大化し、ノズルによってストリーム粒子を加速して高性能ソーティングに必要な液滴速度を実現できる構造になっています。
光学系と流路系の精密な組み合わせによって、BD FACSAria IIIは、解析とソーティングで粒子速度が同じであった従来のStream-in-Airシステムと比較して、格段に高い光検出感度を実現できるようになりました。

各種の粒子サイズに対するノズル

ノズルを交換することによっての、様々な粒子径のソーティングが可能です。ノズルには、70、85、100、130ミクロンの4種類のサイズがあります。ノズルは、操作する人に依存することなく、正確にとりつけられる構造となっており、交換も簡単です。これによって、ノズル交換後の液滴形成に再現性が保たれることは、機器設定と、光学系や流路系も再現性へとつながります。使用ノズルにあわせてシース圧力やソーティングのため設定はソフトウェアから実施されます。

簡便な無菌セットアップおよび洗浄

ノズル装着やフィルター交換が簡便になり、ソート設定が自動化されることなど、流路系の流の技術革新によって、セットアップを簡単かつ短時間に行うことができます。流路系は、バルブと送液系のラインがシンプルに設計されているため、ソフトウェアによって、無菌ソーティングのセットアップが簡単に行えます。また、サンプルを測定した後、サンプル インジェクション チューブの内外を洗浄でき、キャリオーバーを最小限に抑えることができます。

BD FACSAria IIIの4レーザービーム・スポット
BD FACSAria IIIの4レーザービーム・スポット
Drop Delay 値の設定を簡略化するBD Accudrop 技術
Drop Delay 値の設定を簡略化するBD Accudrop 技術

BD 独自の技術であるBD FACS™ Accudrop 技術では、目視では不可能な最適なDrop Delay 値が設定できます。ソフトウェアは、自動でDrop Delay値を設定し、一定のブレークオフを保つように自動調整します。この自動調整システムをスイートスポットと呼びます。ノズルやサンプルラインなどに詰まりが生じた場合、スイートスポットの自動補正が中断されると同時に、ソーティングを停止して、回収チューブを保護します。
キュベットを通過した後、ストリームはノズルによって加速され、ソーティングのために液滴が形成されます。粒子の測定はノズルの上部で行なうことから、光学系やラミナーフローへの影響なしに、ノズルの挿入・取り外しが可能です。